Lockerな日々
漫画の仕事・アメリカ暮らし・犬・フィギュアなどの日常ブログ。
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DATE: 2010/09/10(金)   CATEGORY: お仕事
漫画のプロセス
本日はお掃除日でした。

毎日ちょこちょこ出来ればいいんですが、私は水周り以外は定期的にする性質。
それでも、昔よりはしっかりやってるヨ…。

さて、以前より宣告している、私の漫画のプロセス?をご紹介したいと思います。

★まずはパソコンのWordなりなんなりで、作品のプロットを製作します。
「あらすじ」みたいなもので、起承転結が簡潔に書かれたもの。
だいたいのイメージ、どんな話なのかを担当様に伝え、OKが出れば次の行程に進みます。

★シナリオを製作します。
1ページ毎に、どのキャラがどんな台詞を話し、どんな動きをするのか、文だけで表現します。(文才がないととても苦労します。絵なら説明出来るのに、言葉では難しいの…)
それを担当様に送り、担当様の想像力に頼って、一本の漫画を予想して頂き、足りない部分、冗長の部分などを指摘して貰います。文だけなので、大幅な変更があっても苦労はしません。
ただし、キャラの細かな表情や、シーンの表現の仕方によっては、ページの使い方も変わってくるので、バランスを取るには作家、担当様の経験が必要となって来ます。担当様が作家の癖を解ってくださっているととても助かります。だから相性が合わないと、衝突します…。

013090910.jpg
※現在製作中のものなので、モザイク入れてます。

OKが出たら、いちいちパソコンを見なくていいように、A4サイズ(アメリカではLetterサイズ(ちと縦短横長)を使って)コピー用紙に刷り出します。
私も慣れているので、頭の中で1ページに何コマ配置するかイメージして文に起こしていますが、この刷り出しでじっくり読み返していると、絵に変更するに当たっても細かな直し、追加が入ります。だから余白部分にはごちゃごちゃと書き込むので、うっかりするとどれが最終決定の台詞だったか解らなくなってしまいます。アホ

余談ですが、ゴム、ラテックスアレルギーなので、それらのないシャープペン使用。(最近のはみんなついてる泣)

007090910.jpg
「GRIMMS MANGA 1」の「12人の狩人」のラフ画です。2ページ目から13ページ目まで。

★ラフ画を製作します。
まず、A4サイズのコピー紙なりを横にし、上下に4,5ページ分のページを並べます。そうすると、ページを流して読むことが出来るし、見開きのコマのバランスも取りやすくなります。
そこに、1ページ毎にコマを割り、キャラを配置して噴出しを入れます。とても小さいので噴出しの中には台詞が入らず、キャラも細かく描けません。しかし、シナリオがあるので構わないし、小さいので描き直しも楽です。
多くの作家さんが、この行程くらいの絵(もっとラフかも)で製作して担当様に確認を取りますが、私の場合はこれは担当様には見せません。
私にとって、この作業が一番神経を使います。この段階での普段の私はいつも心が仕事に向かっていて常時上の空なので、ろくな会話が出来ませんヨ。笑(旦那様は慣れているのでそっとしておいてくれます笑)
これが完成すれば、後はほとんど無心で流れ作業出来るので、ここが一番寛容要。

008090910.jpg
「GRIMMS MANGA 2」の「歌いながらぴょんぴょん飛ぶヒバリ」の一枚です。
印刷されるものはドイツ語ですが、この時点では翻訳前なので日本語です。しかし、翻訳が前提なので、横文字で製作しています。

★絵コンテを製作します。
完成したラフ画を清書する感じです。
本番の原稿用紙と同じサイズのコピー紙(中身が同じであれば、紙自体は合わなくてもOK)に、一枚一枚描きます。
担当様に提出しますから台詞も入ります。
本番のときに原稿用紙を並べて同じように描く(或いは絵コンテのサイズが小さいと、いちいち拡大して描く)と二度手間&大変なので、この絵をトレースするように出来る限り細かく描きます。表情もきちんとしているので、担当様にも理解がスムーズです。

005090910a.jpg
※現在製作中のものなので、モザイクかけてます。

★トレースします。
トレース台の蛍光灯が熱いにょ~。
担当様にOKを貰った絵コンテを下に、上に本番の原稿用紙を重ねて、トレース台で写します。
写すのは消しゴムで消せる青色の芯のシャープペン。色分けしたほうが、下に透かした線と混同しませんし、ペン入れして消しゴムをかけるときに少し残っても、印刷に出にくいんです。

005090910.jpg
UPにするとこんな感じ。左がトレースした線、右が透かしてある下の線。

17090910.jpg

★本番です。
トレースが済んだら、Gペンでペン入れをし、ペンで描かなかった細かな背景などはミリペンで入れた後、青いトレース線を消しゴムで消します。それから細かい影や髪の毛の艶ベタは黒く塗ります。

ここまではアナログ作業です。
最近は技術が進歩して、ラフのときからパソコン上で出来てしまいますが、私は上記の行程まではアナログを守っています。やはり、そこまでは自分の加減で表現したいのです。ペン先の不具合で出る残念なタッチでさえ、自然な温かみを持つと信じているので。
ペンタブのライトペンも制度感度が上がっているとは思いますが、例えば本人の技術の足りなさを補うというのは、プロの世界ではどうだろう、と思うので。
特に描線に関してはね。

上記まで完成した原稿を、スキャンしたら、後はデジタル作業です。
フォトショで間違い線などを修正(アナログのホワイト修正と同じ)し、広い範囲のベタ(黒の塗りつぶし)をします。それから、デジタルトーンを貼って行きます。
簡単に書いてますが、スキャンの仕方やデジタル変換など、綺麗な線で印刷されるためにかなり調べて試行錯誤しましたよ。今は同人誌でもデジタル入稿が当たり前なので、お詳しい方もたくさんおられ、参考サイトも充実しています。

なんで完成原稿をデジタルにしたかというと、トーンや筆ペンなどの購入が海外では大変であること、引越しで運ぶのに嵩張ること、国を跨いで原稿を郵送することの不安を取り除くためです。日本だったらEMSもしくはFedexを利用していたので、金額が馬鹿にならず(でもFedexは安全で早い)、EMSなどは国を跨ぐので着払いにはならないんです。

上にある写真が、編集部に提出したものです。絵コンテで紹介したページと同じものです。
アナログだと、噴出しに台詞を鉛筆で書き入れて提出しますが、デジタルではどうするのか知らず、時間削減のためにも台詞ナシで提出しています。
本番描きと同じ絵コンテがあるので、編集部さんがそれと照らし合わせてくださいます。そちらの時間を増やしている作家…。

012090910.jpg
重なっている、下のへろへろした紙はA3サイズです。
GRIMMS MANGAを製作するにあたり、ドイツの出版社から指示された原稿サイズです。
日本でこのサイズで製作してるプロっておるんかいな。
原稿に関しては本当に泣きました…。

で、今現在は、上に置いてある、日本でも市販されている同人誌B5原寸本用のA4サイズ原稿用紙です。
基本枠などの規格は日本と全く違いますが、このサイズで収まるので印刷されている基本線は無視して描いています。A3サイズだった頃は、スキャンするにも1枚につき半分ずつして、後でフォトショで繋げるという効率が悪くしんどい作業があったので、今は楽です♪
でも、もう少し大きく描きたいなぁ。(参考に上げた上のものもA4サイズです)

006090910.jpg
おまけ。
シナリオのページで余白が多い(最後のページだね)部分はいつも、キャラデザインや色々と作中に使う服などのデザインで埋め尽くされています。私はだいたいこうして人様には見せられない簡単なラフで描いてしまうので、いざ「契約書に載せるand限定本で載せるラフなキャラデザイン画をください」と担当様に言われると、慌てて改めて製作するという…。ラフ画じゃない…。


さあ、担当様に急かされているので、頑張りますヨ!

拍手ありがとうございます!!
昨晩のお注射は刺した後も今までで一番痛みが少なかったんだけど、針が素直に刺さらないヨ涙。硬くなって来たか…。ちなみに、流血します。薬はとてもよく効いている笑。
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